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この記事の目的
主要なコーディングエージェントコードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行して検証するループで開発タスクを遂行する Agent。コード補完と異なり「タスク単位の委任」を受けられる。を提供形態・実行環境・権限・データ取り扱い・契約の観点で横断比較し、候補を 2〜3 に絞り込めるようになります。本記事は各ツール別記事の要約集約であり、優劣は付けません。用途別の向き不向きとして整理します。
対象読者
- 選定基準 の判断軸を踏まえて、具体的な候補を絞り込みたいエンジニア・テックリード
前提知識
本文
最終確認日: 2026-10-03 に Claude Code の開始モード条件を更新しました。2026-10-01 に Cursor の検索方式を更新しました。2026-09-10 に Claude Code / Codex の権限・自社実行、Cursor / Windsurf のデータ条件、Gemini の契約経路、Copilot の企業制御、Cline / Continue の提供面を部分更新しました。他の項目は各ツール記事に示す 2026-07〜08 の確認範囲です。採用時は契約・設定・提供面ごとの一次情報発信源そのものの情報(論文の原典・公式ドキュメント・公式ブログ・規格本文・法令)。解説・まとめ(二次情報)と区別し、根拠は一次情報に置くのが情報リテラシーの基本。二次情報は「存在を知る」までに使い、一次まで遡って確かめる。を確認してください。
概要と読み方
- 凡例: ○ = 公式に提供 / △ = 限定的・条件付き / — = 提供なし / ? = 未確認
- ○/△/— は「提供の有無」のみを表し、優劣・品質を意味しません。○ の中身(深さ)はツールごとに異なるため、詳細は各ツール別記事を参照してください
- 金額は記載しません。表 D の料金参照先(公式ページ)を確認してください
- 詳細な根拠・出典は各ツール別記事と
research/coding-agents/の調査メモにあります
提供形態マトリクス
| ツール | 提供元 | CLI | IDE 拡張 | 専用 IDE | クラウド実行 | GitHub/PR 連携 | API・SDK | OSS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Claude Code | Anthropic | ○ | ○ | — | ○(Web、preview) | ○(Actions・レビュー) | ○(Agent SDK) | —(拡張機構あり) |
| OpenAI Codex | OpenAI | ○ | ○ | —(注 1) | ○ | ○(レビュー・Action) | ○(SDK) | △(CLI のみ) |
| Gemini CLI | ○ | — | — | — | △(Actions 統合) | —(拡張機構あり) | ○ | |
| Gemini Code Assist | —(注 2) | ○ | — | — | ○(PR レビュー) | — | — | |
| Jules | △(Jules Tools) | — | — | ○ | ○(PR 作成) | ○(API、alpha) | — | |
| GitHub Copilot | GitHub | ○ | ○ | — | ○(cloud agent) | ○ | ○(API) | — |
| Cursor | Anysphere | ○ | — | ○ | ○(Cloud Agents) | ○(Bugbot・@cursor) | ○(SDK・API) | — |
| Windsurf / Devin Desktop | Cognition | ○(Devin CLI) | ○(Windsurf Plugins) | ○ | ○(Devin へ委任) | △(クラウド側が担当) | △(ACP ホスト) | — |
| Devin | Cognition | ○(Devin CLI) | —(Desktop は別掲) | — | ○ | ○(App・レビュー) | ○(API・MCPツールやデータソースを LLM アプリケーションに接続するための標準プロトコル。概要は ツール使用、接続の実務は ツール接続標準(MCP とエコシステム)) | — |
| Aider | コミュニティ | ○ | — | — | — | — | — | ○ |
| Cline | Cline Bot Inc. | ○ | ○ | —(注 1) | — | — | ○(SDK) | ○ |
| OpenHands | All Hands AI | △(レガシー) | — | — | ○(Cloud) | ○ | ○(SDK) | ○ |
| Goose | AAIF(Linux Foundation) | ○ | — | —(注 1) | — | — | ○ | ○ |
| opencode | Anomaly | ○ | ○ | — | — | — | — | ○ |
- 注 1: Codex・Goose・Cline にはデスクトップアプリがありますが、IDE(エディタ)ではないため専用 IDE 欄は — としています
- 注 2: Code Assist ライセンスには Gemini CLI の利用クォータが含まれます(CLI 製品自体は Gemini CLI)
- Continue は README が積極的な保守終了と read-only 方針を案内しているため本表から除外しています(GitHub API の archived 属性とは区別します)(OSS 系 参照)
実行環境・権限・セキュリティ
商用 9 製品を対象とします(OSS 系の承認モデル比較は OSS 系記事 参照)。学習利用の既定はプラン・設定で変わるため、必ず契約予定の条件で一次情報を確認してください。
| ツール | 実行場所 | サンドボックスモデルが生成したコードの実行やコンピュータ操作を、本番システムから隔離された使い捨て環境(ネットワーク・資源制限付き)で行う仕組み。 | 承認モデル(既定) | 学習利用の既定 |
|---|---|---|---|---|
| Claude Code | ローカル / 管理 VM / 自社 runner(public beta、Team・Enterprise) | 内蔵(既定オフ。Win ネイティブ非対応) | 端末/VS Codeはv2.1.283以降auto。-p/SDKは機能フラグ取得・v2.1.285・組織条件で変化。明示設定とauto利用可否を含め 詳細表 で確認 | Consumer: ユーザー設定次第で利用 / Commercial: 不使用 |
| OpenAI Codex | ローカル(+ クラウドコンテナ) | 既定で有効(従来は workspace-write)+ ネットワーク既定オフ | ファイル・通信境界 × 承認。permission profiles beta / Auto-review あり | 個人: ChatGPT 設定に従い利用されうる / Business 以上: 不使用 |
| Gemini CLI | ローカル | オプトイン(5 方式から選択) | 都度承認(auto_edit / plan、全自動はフラグ限定) | ライセンス経由: 不使用 / API: Unpaid は改善利用、Paid は不使用(地域・課金設定の例外あり) |
| Gemini Code Assist | ローカル IDE | ? | 承認制(自動承認はオプトイン) | 不使用(公式明記) |
| Jules | クラウド VM | VM 隔離 | 計画承認 → 自律実行 | プライベートリポジトリで不使用(公式明記) |
| GitHub Copilot | IDE ローカル + GitHub Actions | 提供面別。JetBrains 企業管理 sandbox は preview | IDE: 承認制。app / CLI / VS Code Agent Host は企業操作制御 GA / cloud agent: 多層ゲート | Free/Pro/Pro+/Max: 既定で利用(オプトアウト可)/ Business 以上: 契約で禁止 |
| Cursor | ローカル / クラウド VM / self-hosted machines | macOS / Linux(Run Modes 内) | ローカル: Auto-review(許可リスト → sandbox → 分類器)。組織設定で変化。Cloud Agents は別 | Privacy Mode 無効時: 利用 / 有効時: 不使用(安全性調査時の保持・非 ZDR モデル等は別条件。BYOK自分で契約したモデル API のキーをツールに持ち込んで使う方式。データの経路とモデル選択を利用者が制御でき、オープンソース系コーディングエージェントの標準形。 も backend 経由) |
| Windsurf / Devin Desktop | ローカル | Devin Local が対応(組織強制可) | Cascade: 4 段階レベル / Devin Local: Deny・Ask・Allow × スコープ | セルフサーブ: 利用されうる。有料 tier は opt-out 可、Teams は管理者のみ / Enterprise: 契約条件(安全・法的保持例外あり) |
| Devin | クラウド VM(セッション毎隔離) | VM 隔離が前提 | 事前承認なし(委任 → 事後レビュー + Enterprise Guardrails) | セルフサーブ: 利用されうる(有料 tier は opt-out、Teams は管理者のみ)/ Enterprise: 不使用。安全・法的保持は別条件 |
機能比較
| ツール | リポジトリ理解 | 編集の巻き戻し | MCP | ルールファイルコーディングエージェントがセッション開始時に読み込む、プロジェクト固有の指示書(AGENTS.md・CLAUDE.md など)。恒常的な規約を毎回の依頼文から分離する。 | 拡張機構 |
|---|---|---|---|---|---|
| Claude Code | オンデマンド検索(ripgrep)+ LSP プラグイン | チェックポイント長時間タスクの「ここまで完了した」を再開可能な形で永続化したもの。ツール実行の完了やフェーズ境界などの意味のある単位で切る。信頼性とトークンコスト制御の両方の仕組み。(/rewind) | ○ | CLAUDE.md(AGENTS.md は import / symlink) | フック・サブエージェント・スキル・プラグイン・SDK |
| OpenAI Codex | オンデマンド(公式から推測) | git 前提(専用機構なし) | ○ | AGENTS.md(本家) | フック・スキル・サブエージェント・SDK |
| Gemini CLI | オンデマンド | checkpointing | ○ | GEMINI.md(AGENTS.md 互換設定可) | extensions・custom commands |
| Gemini Code Assist | ローカル認識 + リモートインデックス(Enterprise) | ? | ○ | GEMINI.md | — |
| Jules | VM クローン + 環境スナップショット | PR 単位 | ? | AGENTS.md | REST API |
| GitHub Copilot | 自動インデックス + セマンティック検索 | Keep / Undo + チェックポイント(VS Code) | ○ | copilot-instructions.md・AGENTS.md(CLAUDE.md / GEMINI.md も読む) | Skills・カスタムエージェント・Spaces |
| Cursor | Instant Grep のローカル索引 + 実行時探索(検索で開いた内容の推論送信は別) | チェックポイント | ○ | .cursor/rules・AGENTS.md | フック・SDK・マーケットプレイス |
| Windsurf / Devin Desktop | ローカル / リモートインデックス + Fast Context | プロンプト単位 revert | ○ | .devin/rules・AGENTS.md | Memories・Skills・ACP ホスト |
| Devin | 事前インデックス + DeepWiki | PR 単位 | ○(自身も MCP サーバー) | AGENTS.md + Knowledge / Playbooks | API・Devin MCP・スケジュール実行 |
導入・契約
| ツール | プラン体系(名称のみ) | 無料枠 | チーム管理(SSO・ポリシー・監査) | 料金参照先 |
|---|---|---|---|---|
| Claude Code | Pro / Max / Team / Enterprise + API 従量 | —(Free では利用不可) | ○(Enterprise: SSO・managed settings・監査) | Claude plans and pricing |
| OpenAI Codex | ChatGPT 各プラン + API 従量 | △(Free / Go は限定的) | ○(requirements.toml・Analytics / Compliance API) | Codex pricing |
| Gemini CLI / Code Assist | Code Assist Standard / Enterprise、API キー、Vertex AI | △(旧個人向けログイン経路は 2026-06-18 終了。CLI の Gemini API キーに無料枠あり、条件は API 規約。Antigravity に Individual 無料枠) | ○(Google Cloud のライセンス管理) | Gemini for Google Cloud pricing |
| Jules | Google AI プラン(Free / Pro / Ultra) | ○ | —(個人向けのみ) | Google AI プランのページ |
| GitHub Copilot | Free / Student / Pro / Pro+ / Max / Business / Enterprise | ○(限定) | ○(ポリシー・監査・メトリクス API) | GitHub Copilot plans |
| Cursor | Hobby / Pro / Pro+ / Ultra / Teams / Enterprise | ○(Hobby) | ○(SSO・SCIM・Privacy Mode 強制・監査) | Cursor pricing |
| Windsurf・Devin(統合体系) | Free / Pro / Max / Teams / Enterprise | ○ | ○(Enterprise: SSO・RBAC・監査・Guardrails) | Devin pricing |
| OSS 系 | ソフトウェア無料 + モデル API 従量(BYOK) | ○(ソフトウェア自体) | —(自前で統制を設計) | 各モデルプロバイダーの料金 |
用途別の向き不向き
「どれが良いか」ではなく「この用途なら、この形態・ツールが向く(理由)」の整理です。
| ユースケース | 向いている形態・ツール(理由) | 注意が要る条件 |
|---|---|---|
| 対話的なペアプログラミング | ターミナル型(Claude Code・Codex CLI・Gemini CLI)、IDE 型(Cursor・Copilot・Devin Desktop)— 往復が速く人が舵を切れる | 委任型の使い方とは依頼の設計が異なる(依頼設計) |
| Issue からの修正 PR 自動化 | Copilot cloud agent(GitHub ネイティブ)、Devin(Linear / Jira 起点)、Claude Code GitHub Actions — フローのイベントが直接トリガーになる | CI 権限・ブランチ保護・レビュー体制の整備が前提(権限とセキュリティ) |
| 独立タスクの並列一括処理(依存更新・移行) | クラウド実行型(Devin・Codex cloud・Cursor Cloud Agents・Jules)— 隔離・並列・手元を塞がない | 完了基準が機械検証できるタスクに限る。消費(クレジット・ACU)は依頼の質に依存 |
| PR レビューの補助 | Copilot code review・Codex レビュー・Gemini Code Assist・Cursor Bugbot・Devin Review — 人のレビュー前の一次チェック | 指摘を検証し、人の承認を残す範囲を組織で定義。Copilot の PR 承認は opt-in の public preview |
| 機密性の高いコードベース(データ主権データがどの国・地域に置かれ、どの国の法域に服するかという概念。AI の処理・保存リージョンの選択や越境移転規制に直結する。適法性の判断は法務・貿易管理の領分で、本ライブラリは確認先の所在を示すにとどめる。) | OSS 系 + BYOK(opencode・Cline・Goose)、OpenHands(自己ホスト基盤)— 経路を自分で決められる | 運用責任と存続性監視を自分で負う。商用でも Enterprise 契約 + ZDR(Zero Data Retention)で満たせる場合がある |
| 既存 IDE を変えられないチーム | IDE 拡張型(Copilot・Claude Code 拡張・Codex 拡張・Cline)+ ターミナル型 | 専用 IDE 型(Cursor・Devin Desktop)は移行が前提 |
| GitHub 以外の SCM | Devin(GitLab / Bitbucket / Azure DevOps)、ローカル完結のターミナル型全般 | GitHub 連携型(Copilot cloud agent 等)は価値が大きく下がる |
| 既存契約の範囲で始めたい | Codex(ChatGPT 契約に同梱)、Copilot(GitHub 契約に統合)、Gemini(Google Cloud 契約) | 「同梱だから」で選ばず、学習利用の既定・管理機能は個別に確認 |
実務での注意点
アンチパターン
- この表だけで最終決定する — 表は冒頭の「最終確認日」に示した範囲のスナップショットで、○ の深さも表現できていません。→ 候補を絞る道具として使い、決定は各ツールページ + 一次情報 + 社内試用(評価)で行います
- 「学習利用の既定」列を読み飛ばす — 2026 年に複数ベンダーが既定を変更しており、個人プランと組織プランで正反対のことが常態です。→ 契約予定のプラン条件で必ず確認します
- 表の鮮度を確認せずに引用する — 社内資料への転載は陳腐化した情報の拡散になりがちです。→ 転載ではなく本記事(と各ツールページ)への参照にし、最終確認日を併記します
チェックリスト
- 候補ツールについて、表ではなく各ツールページと一次情報を確認したか
- 学習利用の既定を「契約予定のプラン」の条件で確認したか
- 落とせない制約(選定基準)で絞ってから機能比較に進んだか
- 各行の最終確認日以降の変更がないか、意思決定の直前に主要項目を再確認したか
関連トピック
- コーディングエージェントの選定基準と使い分け — この表を使う前の絞り込み軸
- コーディングエージェントの評価 — 絞り込み後の社内評価
- 各ツール別記事: Claude Code / OpenAI Codex / Gemini CLI と Code Assist / GitHub Copilot / Cursor / Windsurf / Devin / OSS 系
参考資料
- Claude Code Permission modes — 実行面・版・機能フラグ・組織設定による開始モード(アクセス日: 2026-10-03)
- Cursor Search — ローカル索引と、検索で開いた内容の推論利用(アクセス日: 2026-10-01)
- Cursor Data Use / Cognition Platform Terms / Gemini API Terms — 学習・保持・契約条件(アクセス日: 2026-09-10)
- Codex Permissions / Claude Code self-hosted environments — 実行・権限境界(アクセス日: 2026-09-10)
- 9 月の機能追加の出典と適用条件は各ツール記事の参考資料を参照してください
各セルの根拠は各ツール別記事の「参考資料」(アクセス日は各記事を参照)と、リポジトリ内 research/coding-agents/ の調査メモ(出典 URL・確度付き)を参照してください。代表的な一次情報:
- Claude Code Docs (アクセス日: 2026-08-18)
- OpenAI Codex Docs (アクセス日: 2026-07-05)
- Gemini Code Assist Docs (アクセス日: 2026-07-05)
- GitHub Copilot Docs (アクセス日: 2026-08-18)
- Cursor Docs (アクセス日: 2026-08-18)
- Devin Docs (アクセス日: 2026-07-05)
TODO・未確認事項
変わりやすい項目(定点観測)
確認日と更新範囲は冒頭の「最終確認日」を参照してください。定点観測では全表、特に「学習利用の既定」「プラン体系」を各公式ページで再確認し、確認できた項目の範囲を記録します。
preview / beta / alpha と記した機能は、製品全体の状態と区別して提供面ごとに扱います。採用時は各ツール記事と公式ページで、対象機能の一般提供への移行と利用条件を確認してください。